歴史を築いた偉大なベーシスト達 第3回
各地で緊急事態宣言が徐々に緩和され、少しずつ日常を取り戻す方向に向かっているように感じられますが、第2波、第3波の気配もあるので油断は禁物ですね。

そして、これから鬱陶しい梅雨に向かいます・・・

雨の日はそれこそ「Stay Home」で音楽鑑賞を楽しみたいですよね。
さて、このシリーズも第3回を迎えました!

今回、ご紹介する偉大なベーシストは!
ピノ・パラディーノ

ピノ・パラディーノ!
( Palladino)1957年10月17日~

パラディーノという苗字からも分かりますが、イタリア系イギリス人です。

ピノの何がすごいって、とにかくオールジャンルの万能選手!ポップス、ロック、ジャズ、ソウル・・・etc どんなフィールドにいようとも完璧に仕事をこなします。

そのプレイスタイルは決して派手ではありませんが、かといって地味過ぎず、どんなセッションでも良い意味で「ピノ節」を披露してその音楽自体のクオリティーを高い次元に引き揚げます。

だから世界の名だたるアーティスト達から指名されます。
ポール・ヤング

ピノが世界的に認識されるようになったのは1980年代半ばにイギリスのシンガーソングライターのポール・ヤングのアルバムに参加してからです。

中でも元々はホール&オーツのカバーですが「Every time you go away」という曲でのピノのフレットレスベースのプレイは、ジャコなどのウルトラフュージョンの超絶系フレットレスとは真逆の、いわゆる「歌伴」において歌の邪魔はせずにメロディアスに歌うフレットレスベースの教科書的な例として今でも評価が高いです。

アメリカの職人ベーシストの最高峰、アンソニー・ジャクソンがこの曲を聴いて「素晴らしいベースプレイだ」と絶賛したそうです。それを聞いたピノが「いや~アンソニー様に褒められるなんて光栄です~」とコメントしたそうです。

ピノは謙虚な人らしいです。
ジョン・メイヤー

その後のピノはエリック・クラプトン、エルトン・ジョン、フィル・コリンズなど世界のトップアーティストからオファーをうけサポートミュージシャンとして不動の地位を確立します。

中でもジョン・メイヤーとスティーブ・ジョーダンとのトリオの評価は高いです。僕もこのアルバムは大好きです。とにかくカッコイイにつきます。
ディアンジェロ

かと思えばピノはラック・コンテンポラリー・ミュージックの教祖的存在のディアンジェロのアルバムで弾いていたりします。

ここでのグルーヴはもうとても文章では説明できません。「ノリがいい」とか言葉が陳腐です。

とにかくかっとんでいます。聴いてください!
としか言えません・・・
ザ・フー

ピノを語る上でこの「ザ・フー」は外せません。何故か日本では知名度が低いのですが、1964年結成のイギリスを代表するロックバンドです。本国のイギリスではビートルズ、ローリングストーンズと肩を並べるロックバンドです。ロックオペラ「トミー」は映画化もされました。

「ザ・フー」のオリジナルのベーシストはジョン・エントウィッスルという破天荒な鬼才でしたが2002年に亡くなってしまいました。

その後サポートベーシストとして「ザ・フー」を支えているのがピノなのです!
Who

昨年13年振りに発表された新譜「Who」ではピノのご機嫌なロックベースが堪能できます。
The One

僕が大好きなエルトン・ジョンのこの「The One」というアルバムでも全編に渡ってピノの上質なベースプレイを聴くことができます。
気さくなピノ

数々のセッションで何度も来日しているピノですが、とても気さくな本当にいい人だそうです。その人柄がプレイにも反映されているように思えます。

ピノと同様に世界のトップアーティストから信頼されているネーザン・イーストというアメリカの黒人ベーシストがいます。この二人はプレイスタイルは別にしてポピュラーミュージックシーンにおける立ち位置は似ています。「アメリカのネーザン」に「イギリスのピノ」!


いかがでしたか?「歴史を築いた偉大なベーシスト達」第3回はピノ・パラディーノをお届けしました!

僕的にはピノのようなプレイヤーこそ「プロの中のプロ」だと思います。とにかく一言でピノを表現するなら「堅実」に尽きます!

数え切れないほどのセッションで弾いていますので、是非ともピノの「堅実なべース」を肌で感じていただけたら幸いです。(サトーB)