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ノスタルジック・トレイン operated by Nicogi
ノスタルジック・トレイン operated by Nicogi
よくエフェクターなどの商売文句で

「原音に忠実」

ってありますが、私にはエレキ楽器の原音って何処にあたるのか、長年謎のままです。

音は最終的にアンプから出しますんで、言ってしまえば、
大多数のミュージシャンはケンタウロスの上半身だけ日々愛でて運んで、
下半身はいつも間に合わせで闘っているような、なんとも言えぬ中途半端さもありますが、
音量が上がれば万事OK的なロックの醍醐味とも思えます。

その点に置いてアコースティック楽器は強いと思っていました。常に一体です。
なので Nicogiのライブを聴いて

「生音がやっぱ最高!!」

ってなるんだと信じてました。
でも実際には、そうも簡単な話ではありませんでした。

まったくひねりのない結論なのですが、
生音だけが最高なのではなくて、目の前に演奏している人がいること、やはりそれがどこまでも最強でした。

演者:「死んでもミスりたくない。」
観客:「おい頼むぞ、決めろよ・・・。」

互いの『想い』が辺りにヘビーに伝わり、互いが互いをドキドキさせて不安になって、
その重圧から一転望んだ未来がやってきた瞬間、どこまでも爆発していくのだと思うのです。
安心に変わって初めて、そこからやっと音に浸っていける。


9/22(土)、中央区 on and on で行われた「Nicogi」のライブにはそれがありました。
緊張→安心、緊張→安心、のループ。

タイトルの『ノスタルジック・トレイン』は彼らの曲ですが、
これがすっごく良くて、ライブ中、本当に皆を異世界へ連れて行っていましたよ。
ノスタルジーもあるんですがどっちかっていうと宛先のない未来を描いた曲で、
ぼやっともしているんですが何処か整然としている。澄んだ絵画のようでした。

暗い部屋のなか、ギターでアルペジオしていて、

(ん、これいい・・)

無言でひとり淡々と気に入りそこから物語を構築して、
その触れることも見せることもできない『何か』をメンバーと共有してひとつの曲に仕上げる。
どれだけの地味さの上に今回のライブがあったのか私にはわかりませんが、最初から最後まで


『目の前に良い音楽があるんだからそりゃ聴くでしょ。』


って、全く気張らずに私が在れたところに、Nicogiの凄みがあったような気がします。
また on and onでいつかやるのでしょうから、是非みなさんも足を運んでみてください。

中央区のH