今回は悲しいお知らせをさせていただきます。
1970年代から活躍するアメリカ西海岸を代表するファンクバンド「Tower Of Power」(タワー・オブ・パワー)のベーシスト、フランシス・ロッコ・プレスティアが長い闘病生活の末9月29日にラスベガスの病院でお亡くなりになりました。
ドラムのデヴィッド・ガリバルディと共に全盛期のタワー・オブ・パワーを支えたリズムセクションは「黄金のリズムセクション」と呼ばれ、それ以降のポピュラーミュージックシーンに多大な影響を与えました。
「16Beat」とは?と問われたら「タワー・オブ・パワーのデヴィッド・ガリバルディとフランシス・ロッコ・プレスティアが紡ぎだすリズム」と答えるくらい、現代のポピュラーミュージックのリズムセクションの基盤を築きました。
左手の手のひら全体でミュートを施しながら演奏するロッコの特殊な奏法は唯一無二で、代表曲「What Is Hip」などで聴くことができる彼の代名詞とも言える16分音符連打のプレイも決してラウドにならず、子気味よいグルーヴを生み出していました。
世界中のベーシストに影響を与え、リスペクトされたフランシス・ロッコ・プレスティア・・・
彼の残した数々の名演は、今後も色あせることなく後世に語り継がれていくことでしょう。
心からご冥福をお祈り申し上げます・・・

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