太陽の塔
12月も半ばです・・・

1年が本当に早く感じます・・・

今年は世界がコロナに翻弄された1年でした・・・

来年はコロナが収束に向かい、少しずつでも世界が以前の日常を取り戻す事を願うばかりです。
僕は「太陽の塔」が大好きです。(唐突なカミングアウトですみません~)

大阪方面の仕事で、移動日などで自由な時間がとれる時は必ず訪れます。

若い世代は何となく見たことはあっても、詳しくはご存じない方もいらっしゃると思うので今回はこの「太陽の塔」を少し語らせていただきます。
太陽の塔

今から丁度50年前、高度経済成長期の真っ只中に大阪の吹田市で「人類の進歩と調和」をテーマにした「日本万国博覧会」が約半年に渡り開催されました。

世界のそれぞれの国々や企業が当時最新の技術を駆使したパビリオンをオープンして人々を楽しませました。

例えば当時のアメリカ館の目玉は「月の石」でした。

「日本万国博覧会」の広大な敷地にシンボルとして世界的な芸術家の岡本太郎氏によって制作されたのが「太陽の塔」です。
背面の顔

高さ70mの外観には3つの顔があります。てっぺんにある「黄金の顔」は未来を、胴体にある「太陽の顔」は現在を、背面にある「黒い太陽」は過去を表しています。

正面の2つの顔は見た事があっても、背面の「黒い太陽」の存在を知らない方が割と多いのです。

更に内部の地下には「地底の太陽」もあり、全部で4つ顔が「太陽の塔」にはあります。
生命の樹

「太陽の塔」の内部には地球上の生物の進化の過程を表現した「生命の樹」があります。

1970年の「日本万国博覧会」が閉会してからは基本的にこの内部は非公開でしたが、大規模な耐震及び修復工事を施して2018年から完全予約制で一般公開されています。

この一般公開のニュースを聞いた時、僕は飛んで喜び雄たけびをあげました!

それから僕は2回この内部の「生命の樹」を見ています。ガイドの説明を受けながらの約30分の観覧コースです。

岡本太郎氏の並外れた想像力と創造力にただただ圧倒されます。

内部は「太陽の塔」のオフィシャルサイトからのみ予約可能です。
日本庭園

「日本万国博覧会」終了後に「太陽の塔」を除いた施設は全て取り壊されました。

その広大な跡地は「万博記念公園」として生まれ変わりました。

「日本庭園」はこの「万博記念公園」の中にあります。ここを訪れる1番の目的はもちろん「太陽の塔」を見ることですが、必ずこの「日本庭園」も散策します。美しい庭園を眺めているだけで豊な気持ちになれます。

1970年の当時僕は東京の小学生でとにかくこの「日本万国博覧会」に行きたくて、行きたくて仕方がありませんした。裕福な家庭の同級生たちは夏休みなどを利用して「日本万国博覧会」に東京から大阪まで行っていました。僕も親に「連れて行って!」と懇願しましたが、貧しかった我が家では「うちのどこにそんな大阪まで行く金があるんだい!その辺の原っぱ※で遊んでな!」とその場で却下され、願いが叶う事は閉会までありませんでした・・・幼心に ”格差”を感じたのでありました・・・

※原っぱ(はらっぱ)
当時の東京都下には ”原っぱ(はらっぱ)”と呼ばれる誰の土地とも分からない自由に出入りできる土地があって子供たちは思い思いに遊んでいました。雑草が程よく生えているのでクッション替わりになって転んでもあまりケガをしませんでした。”原っぱ”は活発な子供たちの格好の遊び場でした。いつの頃からか東京から”原っぱ”がなくなり子供たちは外で遊ばなくなりました・・・

そんなトラウマもあってか、「日本万国博覧会」のシンボルで現在も残っている「太陽の塔」への憧れが長年僕の頭の片隅にありました。

実際に「万博記念公園」に行けて初めて「太陽の塔」を目の当たりにしたのは約10年前ですが、その時の感動はいまだに鮮明に記憶しています。あまりの存在感にひたすら圧倒されてしばらくその場から動けませんでした。その時「畏怖の念を抱く」とはこういう感覚だと思いました。同じような感覚をスペインのマドリードでピカソがドイツ軍の空爆に対する抗議を表明するために描いた「ゲルニカ」を生で見た時も感じました。

それまで岡本太郎氏は当時テレビのコマーシャルで「芸術は爆発だ!」と言っていた印象が強くて「爆発おじさん」みたいなイメージだったのですが、実物の「太陽の塔」を見た瞬間に「真の芸術家」として認識して、心の底から尊敬するようになりました。

それから事あるごとにここを訪れるようになりました。今までに7~8回は来ていると思います。その度に「太陽の塔」は新しい感動を与えてくれます。100年後も200年後も今の姿のまま佇んでいると思います。

皆様にも是非とも実物をご覧になっていただきたいです。

今回は個人的な思い入れが強い「太陽の塔」を語らせていただきました。(サトーB)