えびろー、沼にハマる。
あけましておめでとうございます。本年もご愛顧のほど、何卒宜しくお願い致します。嗚呼、出ちゃいましたね緊急事態宣言・第2段。思うところは山盛りありますが、とにかく皆様、ご無事でいてください。で、ウチの店は元から『ほとんど、ご予約制』でしたので、そのやり方を貫いて通常営業します。蜜回避、感染予防対策をキチンと行っておりますので、出来ましたら事前にご来店のご予約をして頂き、お気をつけて遊びにいらして下さい。
さて、コロナ情報に振り回されて凹んでいても仕方がないので『お篭りオーディオ』的に楽しいネタを書いてみます。当店のアナログオーディオ・システム、機器選定が済んで無事に展示がなされたワケですが、ワタシえびろーったら欲が出てきました。テクニクスのSL-1200GRとortofon のSPU #1Eの組み合わせにて、現在店内では大変に気持ちの良いアナログサウンドが鳴っておりますが『SPU #1って、楕円針以外に丸針もあるのよね』って、気になっていたのですよずっと、ええ展示導入がなされる前から。そこでこの度、オルトフォン・ジャパンさんにお願いして『SPU #1S』のデモ機をお借りました。はい丸針です。今日は朝から楕円と丸の比較試聴会やっています。

左がSPU #1E(楕円)で右がSPU #1S(丸)。ケースも色も全く同じ。ELLIPTICALの文字がなかったら、どっちが拝借物か分からなくなります。チナミに出力電圧とインピーダンスも2機種同一値ですが、比較試聴してみたところ聴感ゲインはだいぶ違っていて『E』の方が高出力です。そして音色がコレまた違うのですよ。ココで表題に繋がるワケですが、もうズッポシと沼にハマってしまったワタシ。巡り巡ってDL-103に戻ってきて『ま、しばらくコレでいいか』なんてヌルい考えでいたのですが『もし買うならどっちかなぁん?』なんていうヨコシマかつ軽い気持ちで試聴に臨んだら『あ、コレは両方買えってコトなのね』な結論。SPU #1の比較試聴をこんなに時間かけてやったオーディオ店員なんて、きっといないでしょう。以下、使用レコードと共に試聴レポート書きます。

すいませんね、いきなりこんなの出してきて。でもワタシにとっては『絶対的リファレンス』なアルバムなんです。かつて20年ほど米国の某大手スピーカーメーカーで修行を積まさせて頂いたワタシですが、その時から東京インターナショナル・オーディオショーだろうが販売店さんの試聴会だろうが、所かまわずぶっ放してきた音源がコレと前作のBack In Blackでした。本当に名演奏・超優秀録音盤です。皆様もぜひに。で、このアルバムはE(楕円)とS(丸)、とても悩ましく迷うトコロです。Eで聴くとヤング兄弟のギターが『ヒリヒリ』していて大変にナマナマしい。実際にマーシャルのスピーカーから出力されていたアンガスとマルコムの音は、きっとこんなふうにスリリングでバキーンとしていた事でしょう。Sで聴くとこれが余裕の安定感になりまして、まったく不安がない。そしてブライアンの声もガッチリとして破綻がない。ぐぉぉ、でも自分ならEを選ぶかも。

はい、アースの名盤です。Eで聴くと情報量が多くてブラスの残響も心地よい。アタックも痛くない。Sだとちょっとコジンマリしちゃうかな。安定感は増すんですけどね。これもEで聴きたいかな。

スティングさま。このアルバムの録音も好きです。よく聴くと色んな音が入っています。でもEだとちょっとウルサイかも。コレはSだなワタシ的には。

1981年のリッキー・リー・ジョーンズ。すごく好きなアルバムです。このアルバムあたりからハッキリわかってきました。『Sは音楽的』で『Eはオーディオ的』な音質。ワタシにはSの方がリッキーの声が立体的に聴こえる。そしてピアノ。鍵盤に手を(指を)置いた感じ、ソフトな出音の感触が気持ちいのはS。コレはSだ。

そして大御所ロバータ・フラックさん。Bridege Over Troubled Waterが本当に名演で、でもこの曲が入っているオリジナルアルバムがなかなか見つからなくて、結局ベスト盤を入手したワケでして。前述の通り、声の立ち方はSの方が好きなんだけど、アンビエントっていうか残響はEの方が綺麗。コレはSとEを取っ替え引っ替え聴きたいな。

で、これも1981年のアルバム。とにかくランディ・ローズ命だった若かりしき頃のワタシ。で、1982年に人生で初めて買ったCDもこのタイトル。ワタシとしては棺桶に入れてほしい音源です。死ぬまで聴いて死んでも聴いていたい。今日聴いているのは、大友人である成澤さんがイギリスで仕込んできてくれた、おそらくイギリス仕様のファーストプレス盤。コレが予想に反してSの圧勝!ビックリしましたわ。Diary Of A Madmanはあらゆるバージョンの音源を聴いていますが、このアナログ盤はすごく筋肉質。ボトムがシッカリしています。一聴すると『あれ?こんなにタイトな(ドンシャリではないっていう)音だったっけ?』っていう盤なので、絶対にハイファイ的なEがマッチすると思っていたのに、Sがチョー気持ちイイ!面白いですね、オーディオって。

と、このような感じで今週の3連休は2つのSPU #1を試聴できます。冒頭にも書きましたが、できる限りの感染予防対策をしておりますので、お時間がありましたらぜひお立ち寄り下さいませ。お待ちしておりますよー。(えびろー)