歩いても 歩いても
都内は緊急事態宣言がまだまだ続きますね・・・

こんなご時世ですから少しでも良い音楽や映画などに触れて心を癒したいですね・・・

「新富町のサウンドオアシス」と呼ばれて久しい当店はそんな”癒し”のお手伝いが少しでも出来ればと思っております。
今回は今や日本を代表する巨匠となった是枝裕和監督の2008年度の作品「歩いても歩いても」をご紹介させていただきます。
是枝裕和監督

僕は是枝監督の映画が大好きでほとんど観ています。近年ではカンヌ映画祭でグランプリを獲った「万引き家族」や福山雅治主演の「そして父になる」などの作品の評価が高いです。

個人的には綾瀬はるか主演の「海街diary」が最も好きな作品ですが、その次に好きなのがこの「歩いても 歩いても」です。
歩いても 歩いても

元開業医で今は隠居暮らしをしている老夫婦が暮らす実家に15年前に亡くなった長男の命日に次男と長女の家族が久しぶりに集まり1日を過ごす・・・という話です。

主な出演者は隠居暮らしの父が原田芳雄、その妻が樹木希林、次男が阿部寛、その妻が夏川結衣、長女がYOU、その夫が高橋和也などです。

結論から言いますと事件らしい事件は何も起こらない映画です。

どこの家庭にもある日常の出来事を通して、家族とは?夫婦とは?親子とは?親戚とは?・・・と考えさせる作品です。

それぞれの立場があり、思惑があり、交錯する人間関係を是枝監督は見事に描いています。

それらを表現する俳優陣の演技がまた素晴らしいです。なかでも姑役の樹木希林と次男の嫁役の夏川結衣の「嫁姑あるある」の駆け引きがもの凄いです。少し事情を説明しますと、次男の阿部寛の嫁の夏川結衣には連れ子がいて、その子も今回の集まりに来ています・・・みたいな事情です。率直に自分の息子が初婚でその嫁がバツイチで連れ子がいたとしたら、親の気持ちとしては複雑ですよね・・・

「海街diary」も同様ですが、是枝監督は本当に何も起こらない日常の中での「家族」を描くのが最高に上手です。日本映画の真骨頂と言えます。
いしだあゆみ

ちなみにタイトルの「歩いても 歩いても」は昭和の”いしだあゆみ”のヒット曲「ブルーライト・ヨコハマ」の歌詞の1フレーズです。何故この曲のこのフレーズなのかはご覧になった時のお楽しみという事にしておきます。ここにも夫婦の深い経緯があります。

作品の完成度の割には知名度の低い作品なので、是非ともご覧いただけたら幸いです。

今回は”映画ネタ”で行かせていただきました!

次回もお楽しみに!(サトーB)