Heritage Special
こんなご時世だというのに、こんなに注目して頂けるスピーカーがあるなんて、本当に嬉しく思います。そろそろ書かねばと思っていましたので、DYNAUDIO Heritage Specialについて、ちょっと書いてみます。
2020年の秋でした。『こんなスピーカーが発売されます』と、メーカーからアナウンスがありまして。いや、ビックリしたモノですよ、よくまぁこんなにノスタルジックというか、トラディショナルな意匠のスピーカーを作ったモンだと。やっぱり、こういう伝統的なスタイルがお好きな方、たくさんいらっしゃるのですね。ワタクシえびろーも、その一派です。なんせ自分で所有するスピーカー(のひとつ)がDYNAUDIO Special Oneですから。

当店はDYNAUDIO JAPANの直営店ということもありますので、まずはお詫びから申し上げなければなりません。このHeritage Special、2,500ペアの限定生産品です。2021年4月現在、国内にはまだほとんど製品が入荷しておりません。コロナの影響で生産が大幅に遅れております。いわゆる『納期が全く見えない』状態。商品を見ずに購入のご予約を頂いていますお客様には、大変にご迷惑をおかけしております。本当に申し訳ありません。生産及び入荷の状況・予定が更新されましたら、都度、お知らせ致します。

ちょっと前、国内に1セット入荷したのですが、これはDYNAUDIO JAPANのデモ機として現在国内のディーラーさんや雑誌社の間を巡っております。たまたまウチの店で休憩していた時に、ワタクシがガッチリと捕まえて音を出してみました。『いったいどういう製品なんだ?』というお問い合わせを多数頂いておりますので、拙いながらもインプレッションしてみたいと思います。

まずはユニット解説です。ツィーターは名機T330をオマージュした、でも『実のところはEsoter3』なユニットです。そしてウーファーはなんとEvidence Platinumに搭載されていた物と同一!これはダメなワケがないヤツです。ノスタルジックな外観で中身が最新。ワタシの個人所有Special Oneが1986年のモデルなので、音の新旧についても身をもって感じる事ができました。

Heritage Special、端的に申しますと『すごく正しい音』がするスピーカーです。ワタシは委員長と命名しました。おそらく200時間くらいはエージングが済んでいると思うのですが、いやいやまだまだ発展途上。それにしてもすごくタイトな音です。レンジは広いですよ、低域もしっかり出ます。高域も全然痛くなくて、でもとても早い音。モニターチックというワケでもなく、上位のConfidenceとも違い、またSpecial Fortyとも違う。自前のSpecial Oneと比較すると確実に『進化した現代の音』を出力します。バスレフポートは背面にあります。あれ、ユニットの背中が見えますね・・

外観。ペアマッチングされた美しい突板。左右エンクロージャの木目が揃っているって、やっぱり嬉しいものです。

上からの図。けっこう奥行きがあります。

ちょっと古いDYNAUDIOがお好きな方にも、最新モデルがお好みの方にも、Heritage Specialは受け入れて頂けると確信しております、が、あとは生産状況が問題で。ひょっとすると、今からご予約を頂いてもお渡しできない可能性がありますが、何か気になるようでしたらドシドシお問い合わせください。また冒頭に書きました通り、この個体はただいま全国行脚中です。『いま、何処で試聴できるの?』というお問い合わせにつきましてはDYNAUDIO JAPAN 株式会社までどうぞ。またはツイッターで『@DYNAUDIOJ』とご検索下さい。

購入できるかビミョーな製品のインプレッションなんて、失礼な話だと思います。が、黙っているのもこれまた無礼かと思いまして。ちょっと書いてみました。ではまた。(えびろー)