僕が小学生5~6年生だった時”ウラノ先生”という男性で初老の音楽担当の先生がいました。厳しい先生で僕ら悪ガキ達が悪さをすると目を吊り上げて「いけません!」と言って、右手の指先を鳥のくちばしのようにとがらせて僕らの頭を叩きました。これが結構痛いのですぅ~ 今なら体罰で問題になるところですが、当時は当たり前のように先生にぶたれていましたね。
”ウラノ先生”の怒った目つきがベートーベンに似ていたので、僕たち悪ガキ達は影で彼のことを当初そのまま”ベートーベン”と呼んでいました。
肖像画の”ベートーベン”の髪はふさふさですが、残念ながら”ウラノ先生”は限りなく”磯野波平”に近い状態で、両サイドに申し訳程度に残っている頭髪を無理やり集めて後ろで縛って辛うじて”音楽家”としての体裁を保っていました。
僕たち悪ガキ達の間で”ウラノ先生”はいつしか”ベートーベン”から”ハゲトーベン”へと変わって行きました。酷い悪ガキ達ですね・・・”ウラノ先生”・・・ごめんなさい・・・
すみません・・・”ベートーベン”で”ウラノ先生”を思い出してしまいました・・・
話を戻しましょう・・・
クラシック音楽は調(Key)自体に純然たる意味を持っているので表記する慣例になっていますが、ロック、ポップスの世界では調(Key)にそこまでの意味合いはないのですが、敢えてやると「ザ・ビートルズ イエスタデイ へ長調」とか「イーグルス ホテル・カリフォルニア ロ短調」となります。正直かなり違和感がありますね・・・いらないですね・・・
余談ですが、ポール・マッカートニーがイエスタデイを歌う時はたいがいベースでなくギターを弾きますが、昔から調(Key)はへ長調(F-Major)なのにギターのポジションはト長調(G-Major)で弾いているのです。つまりギター自体のチューニングを1音下げてギターで演奏しやすいト長調(G-Major)で弾いているのです。以外と知られていない事実でした。

ポール・マッカートニー