海街Diary
以前に是枝裕和監督の「歩いても 歩いても」を紹介させていただきました。

今回は是枝監督作品の中でも僕が最も好きな「海街Diary」を紹介させていただきます。

何回観たかは覚えていませんが、少なくとも10回は観ています。
元々は吉田秋生原作の人気コミックですが是枝監督が見事に映像化しました。
コミック版 海街Diary

僕は普段はコミックを全く読まないのですが、映画が好き過ぎてこの作品だけは全9巻まとめ買いしました。

映画はコミックの中から主だったエピソードを抜粋して作っています。簡単に言いますと鎌倉に暮らしている三姉妹が長い間別々に暮らしていた父の死をきっかけに、山形にいた異母妹を引き取り一緒に暮らし始めてからの1年間を描いた作品です。

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、がその三姉妹、広瀬すずが異母妹を演じています。他にも加瀬亮、樹木希林、リリー・フランキー、風吹ジュン、堤真一、大竹しのぶ、などが色を添えています。

結論から言いますと「歩いても 歩いても」と同様に事件らしい事件は何一つ起こりません。派手なCGによる映像など全くありません。何処にでもいそうな普通な人々による、何処にでもありそうな普通な日々の暮らしを淡々と描いています。

こんな言い方をすると「なんだ・・・つまらなそう・・・」と思われそうですが、とんでもありません。

1シーン、1シーンが絵画のように美しく、それぞれの登場人物の描写も細かく丁寧で、映画の終盤には本当に登場人物みんなが自分の知り合いのような気持ちになってしまいます。

是枝監督は人と人の関わりを通して“さりげない日常の暮らしの尊さ”を押し付けがましくなく、とにかく丁寧に描いていて心がじんわり暖かくなって行きます。
綾瀬はるか

長女の香田幸を演じています。
しっかり者で看護師をしながら家族を支えています。同じ病院に勤める医師と不倫関係にあります。
長澤まさみ

次女の香田佳乃です。
地元の銀行に勤めています。酒癖と男運が悪く、よく幸とケンカします。
夏帆

三女の幸田千佳です。
スポーツ用品店で働いています。店長と微妙な関係です。
幼かったので死んだ父親の記憶がほとんどありません。
広瀬すず

腹違いの末娘の浅野すずです。同じ「すず」は信じられないですが偶然だそうです。
当時まだそれほど演技経験が多くなかった彼女に是枝監督は役作りをさせないで、現場でセリフを伝えそのまま自然にやらせたそうです。

他の役者を全くイメージ出来ないほどのはまり役です。この作品以降僕は広瀬すずの大ファンになりほとんどの出演作品を観ています。「ちはやふる」シリーズや「チアダン」などもオススメです。


そして特筆すべきは菅野よう子の音楽が極上です。鎌倉の風情と見事にマッチしていて作品のクオリティーを更に高くしています。


是枝裕和監督は「万引き家族」でカンヌ映画祭の最高賞を受賞しました。

他にも「海よりもまだ深く」「そして父になる」「誰も知らない」「歩いても歩いても」など数多くの作品を数多く送り出しています。

一貫して家族や人と人の繋がりを描いています。

どの作品も素晴らしいのですが僕はやっぱりこの「海街Diary」が最も好きです。

ご存じない方は是非ともご覧いただけたら幸いです。(サトーB)